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トロンボーン・ファミリーの再会 A Trombone Family Reunion

ヘンリー・フィルモア/アンドリュー・グローヴァー編曲 Henry Fillmore/ arr. Andrew Glover

  • 出版社
    C. L. Barnhouse
  • Grade
    4
  • 演奏時間
    3:30
  • 曲想/ジャンル
    トロンボーン・セクション・フィーチャー
  • 注文番号
    GYW00138489
  • 対象
    中学校~一般
  • 用途
    コンサート
  • 演奏可能人数
    25

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作曲者と作品について

 タイトルからおわかりのとおり、トロンボーン・セクションを主役とした楽しいコンサート・ピース。そして、やはりタイトルが示唆しているように、 多くのマーチやコンサート・ピースを作曲し、 20世紀前半のアメリカ吹奏楽界のリーダーのひとりであったヘンリー・フィルモア(1881-1956)が、 1908年からおよそ20年間にわたって作曲した『トロンボーン・ファミリー』と呼ばれるトロンボーン・セクションとバンドのためのシリーズがもとになっている。『トロンボーン・ファミリー』は全部で15曲あるが、その中でも最も広く親しまれている3曲——《ラッサス・トロンボーン Lassus Trombone》、《ミス・トロンボーン Miss Trombone》、そして《シャウティン・ライザ・トロンボーン Shoutin’ Liza Trombone》 ——が再会してひとつになる、というコンセプトだ。さらに、ファミリーの「親戚」として、よく知られている名曲の中からトロンボーンが活躍する場面——チャイコフスキーの交響曲第4番、ワーグナーの《タンホイザー》序曲と《ローエングリン》第3幕への前奏曲と《ヴァルキューレの騎行》、リストの《ハンガリー狂詩曲》第2番など——や、《スコットランドの釣鐘草》や《わらの中の七面鳥》のように、トロンボーンのための技巧的な変奏曲の主題として定着している旋律も顔を出す。トロンボーンに親しんでいる人であれば大喜び必至だが、そうでない聴衆にも楽しめるように音楽構成に工夫が凝らされ、 擬音も効果的に使われている点も注目ポイント。トロンボーン・セクションが意欲的なバンドにぜひおすすめしたい。
 あまり注目されていないことだが、C. L. バーンハウスから出ている曲には特定の楽器やパートが活躍する作品が多い。ソロ/パート・フィーチャーのレパートリーをお探しの際は、まずこの出版社のカタログを検索されるようおすすめする。

指導のポイント

 シンコペーションを多く含むリズムは、聴くと楽しい反面、正確に演奏するのは難しい。正しいリズムを理解し、すべったり詰まったりしないように、特に最初のうちはていねいに練習したい。スラーのないパッセージや刻みは1音ずつしっかり区切って演奏するのが、この曲の原則である。曲想が多様に変化するように工夫が凝らされているものの、なんとなく曲を通してしまうと焦点がはっきりしない演奏になりがちだ。音楽が切り替わるポイント(頻繁にある!)を見極め、バランス、発音、リズムの感じ方を明瞭に転換できるようなリハーサルを心がけたい。ダイナミックスの変化によるコントラストにも注意。
 なお、あまり一般的ではない英語を用いた指示があるので、以下に説明しておく。

・Conductor raps baton on stand. 指揮者は指揮棒でコンコンと譜面台を叩く(演奏を止めてやり直しを指示するような演出)。

・Solo trombone “noodles” ad lib. 「ヌードル」はラグタイム用語で、分散和音を中心とした気楽なアドリブのこと。

◆ 中心となるパート

トロンボーン以外では、ピッコロ、フルート、第1クラリネットが目立つ場面が多い。スネア・ドラムの役割も非常に重要。

◆ 主要な楽器の最高音

第1トロンボーン主要な楽器の最高音

編成についてのアドバイス

 バンドの編成はほぼ標準的だが、あまり大人数でないほうがかえってよいだろう。打楽器は4名で演奏可能だが、「小物」の持ち替えが頻繁なので、5名いると安心だ。3パートからなるトロンボーン・セクションを含め、25名程度の演奏がおすすめ。

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