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レオナルド Leonardo

オットー・M. シュワルツ Otto M. Schwarz

  • 出版社
    Mitropa
  • Grade
    4
  • 演奏時間
    11:15
  • 曲想/ジャンル
    描写的でドラマティックなコンサート・ピース
  • 注文番号
    GYW00136241
  • 対象
    高校~一般
  • 用途
    コンクール、コンサート
  • 演奏可能人数
    35

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作曲者と作品について

 オーストリアの作曲家シュワルツ(1967~ )がレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452~1519)の業績を音楽で描いた、壮大な力作。25歳の若さで事故死したフランスのホルン奏者、セシル・エラールの遺族からの委嘱作品で、ブルゴーニュのオダンクール市民吹奏楽団に捧げられている。その題材といい、作曲者の音楽的バックグラウンドといい、そして作曲の経緯といい、日本やアメリカとは異なるヨーロッパの吹奏楽文化を感じさせる作品といえよう。
 シュワルツには描写的な、ストーリーのある作品が多いが、これも同様。ただ「レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿codicesに基づく」と副題にあるように、レオナルドが書き綴ったノート(その3分の2は失われている)についての近年の研究成果をもとに音楽が組立てられているのが興味深い。作品全体は連続する15の場面からなり、それぞれの場面のコンセプトは以下のように説明されている。(1)レオナルドのイメージの提示。(2)偉大な創造力が明らかに。(3)天賦の才は眠らず、創造の車輪は回り続ける。(4)エネルギーに溢れた若きレオナルドは当代一の画家/彫刻家ヴェロッキオに学ぶ。(5)彼は考えをノートに綴ることを始める。(6)屋外で自然に学び、「万物の源である水」の研究に熱中する。(7)ミラノ公フランチェスコ・スフォルツァの記念碑として依頼された騎馬像の制作を依頼されるも、ついに完成せず。(8)数学、生理学、解剖学の探求。ウィトルウィウス的人体図(1492)。(9)“モナ・リザ” (10)“最後の晩餐” (11)視点:ルネサンス的人間レオナルド。(12)発明:ノートにスケッチされた潜水機械、飛行機械、ポンプなど。(13)発明:兵器。(14)生涯を通じて作り続けた、巨大な百科全書 。(15) 史上最も重要な芸術家/空想家。そのノートに残された多くのもの。
 もっとも、音楽的には以上のように細かくは分かれていない。緩~急~緩~急~緩の5つの部分から構成されているとみてよいだろう。

指導のポイント

 長い作品であり、しかもトウッティで華々しく鳴る場面が多い。同じような響きや気分が続かないように(コンクール用に短くカットするとしても)音楽全体の構成を研究し、対比や変化について十分に考える必要があるだろう。体力の配分も重要だ。シンコペートされた3連符のリズムを正確に演奏できると安定感が増すに違いない。

◆ 中心となるパート

金管に力が必要。トランペットに加え、ホルンとユーフォニアムの聴かせどころが多い。

◆ 主要な楽器の最高音

トランペット主要な楽器の最高音
ユーフォニアム主要な楽器の最高音

編成についてのアドバイス

 標準的な大編成。打楽器は6名で演奏できるようになっており、アドリブ・パートとして、チェレスタやハープの役割を与えられているシンセサイザーも編成に加えられている。30名程度で演奏できなくはないものの、作品の音楽的なスケールの大きさと色彩感を表現するためには、バンド全体で35~40名は必要だろう。

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