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メタモルフィック・ダンス Metamorphic Dances

ブライアン・バルメイジス Brian Balmages

  • 出版社
    FJH
  • Grade
    5
  • 演奏時間
    8:00
  • 曲想/ジャンル
    伝統的な舞曲を新しいスタイルで。4曲からなる組曲。
  • 注文番号
    GYW00138273
  • 対象
    高校~一般
  • 用途
    コンクール、コンサート
  • 演奏可能人数
    30

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作曲者と作品について

 この「海外吹奏楽ベスト・レパートリー」でほぼ毎年その新作が紹介されているブライアン・バルメイジス(1975~ )は、アメリカの作曲家。小学校バンドからプロフェッショナル・オーケストラまで、 幅広いレベルと内容の作品を、常に高いクォリティで発表し続けており、 FJH出版社器楽作品部門のディレクターとしてレパートリーの開発にも力を注いでいる。
 その最新作であるこの《メタモルフィック・ダンス》は「変貌を遂げた舞曲」と訳しうるそのタイトルが示唆するように、 長い歴史をもつ伝統的な舞曲に新込んで21世紀に甦らせよう、と意図して書かれた作品。以下の4つの楽章からなる。
 Ⅰ. ポルカ:超高速の曲。クラシックなポルカのスタイルで始まった曲に、次第にサーカス・マーチの要素が混じりだし、 拍子も不規則に変化していく。 洒脱なエンディングが秀逸。
 II. ワルツ:3拍子の合間に2拍子の小節が挿入されて生まれる違和感。 異なる調性の同時進行による調子っ外れ感も少々居心地が悪い。
 Ⅲ. タンゴ:作曲者は、(厳格ではないが)パッサカリア風の形式による楽章、と述べているが、実際、単一の旋律が繰り返されて発展していくように組立てられている。半音階が生み出す不思議なエキゾティシズムと、異なるリズム(2拍分の3連符と8分音符)の同時進行による幻惑。
 Ⅳ. ケークウォーク:強い推進力をみせながらも、 変拍子によって、音楽は実際には「つまづく」ように進む。特徴的なリズムが多くの楽器によって厚く積み重ねられ、テンションが高まるエンディングは圧倒的だ。
 バンドの持ち味によってはコンクールの自由曲としてもおすすめ。単独の楽章を取り出しての演奏も可能で、その場合、作曲者は第I楽章をクローザー(コンサートの締めくくりあるいはアンコール)、第Ⅲ楽章をコンサート・オープナーとして演奏することを提案している。

指導のポイント

 何よりも、それぞれのダンスのスタイルを理解する必要がある。お手本となる名曲はたくさんあるので、この機会にさまざまな舞曲の名作を演奏・鑑賞してみよう。特徴を表現するためには、まずリズムの重心を見極め、そこに息の力で重さを加えること。多くの場合、スラーの始まりの音が重心になる。フレージングの研究も重要で、旋律と和声のフレーズがしっかり組立てられていないと、変拍子によってフレーズの流れが崩されても効果がない。また、半音階が多いので、どの音もむらなく均等に響いているか確認しながら練習するとよいだろう。

◆ 中心となるパート

ほぼすべてのパートが等しく重要。

◆ 主要な楽器の最高音

フルート主要な楽器の最高音
トランペット主要な楽器の最高音

編成についてのアドバイス

 大編成で、コントラバス・クラリネットも使われている(省略可能)。ホルンは4パートだが、音の重複が多く、3名以下でも対応は可能。打楽器は7名で演奏するように書かれており、持ち替えに配慮がなされているのがありがたい。バンド全体で30名程度から演奏可能だろう。

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